“清純派美少女”からの路線変更。きっかけとなった作品は?

「やっぱりUber Eatsで、いーんじゃない?」

宅配サービスのテレビCMで息の合った掛け合いを見せる夫婦を演じるのは、仲里依紗と中尾明慶だ。息が合うのも当然で、ご存知のとおり2人は実生活でもれっきとした夫婦だ。

現在では芸能界屈指のおしどり夫妻として知られる2人だが、ともに仕事面でもノリに乗っている。

とくに仲は『大奥 五代将軍綱吉・右衛門佐編』(NHK)、『離婚しようよ』(Netflix)、『不適切にもほどがある!』(TBS)など、立て続けに話題作に出演。

さらにプライベートや仕事のオフショットを紹介する公式YouTubeチャンネル『仲里依紗です。』の登録者数は200万人を突破(2024年7月時点)し、2024年度「芸能人YouTube影響力トレンドランキング」(モデルプレス調査)では堂々の2位に輝くなど、その飾らない“ブッ飛びキャラ”と“ギャルっぷり”で、とくに女性からの共感や人気を集めている。

そんな仲は、1989年に長崎県で3姉妹の長女として生まれた。2004年にティーン雑誌「CANDy」(白泉社)でモデルデビューすると、直後からCMにも出演するなど“正統派美少女”として注目を集めた。

将来の夫、中尾明慶と共演した平成実写版『時をかける少女』
将来の夫、中尾明慶と共演した平成実写版『時をかける少女』

さらにデビューから2年後の2006年には、細田守監督のアニメ版『時をかける少女』の主人公・真琴の声優を担当。

2008年には映画『純喫茶磯辺』で、第30回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞と第63回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞するなど、女優としても順調な滑り出しを見せた。

「実際は小学生のころからコギャルに憧れていた仲ですが、デビュー当時は事務所の方針からか、“清純派美少女”をウリにしていました。

仲自身も『大好きな仲間由紀恵さんのような女優になりたい』(『FLASH』2005年10月18号)と答えるなど、正統派美少女路線を突き進むかに見えたのですが…」(映画・アイドルに詳しいライター)

だが、仲はこうしたイメージを大きく変えることになる作品に出会う。それが、2010年公開の映画『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』だ。

仲がゼブラクイーンを演じた『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』
 
仲がゼブラクイーンを演じた『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』
 

仲は胸元を強調した黒のボンテージファッションでゼブラクイーン役を演じ、“邦画史上もっともセクシーなヒール・ヒロイン”と称されるなど、強烈なインパクトを残した。そしてこの年、仲は同作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。