日本人同業者は「別になんとも思ってない」

時刻は夜10時すぎ。大久保公園と隣接するハイジアの裏路地には10人以上の外国人が立ち並び、彼らを物色するようにウロウロする中年サラリーマン風の男性や、インバウンドで訪れたのであろう外国人などが群がっている。盛り上がりはピークといったところか。

外国人や中年サラリーマンで盛り上がるハイジアの裏路地(撮影/集英社オンライン)
外国人や中年サラリーマンで盛り上がるハイジアの裏路地(撮影/集英社オンライン)

記者がふたたび通りを歩いていると、ブロンドヘアをなびかせた外国人が「ハーイ」と声をかけてきた。胸元がザックリと開いたワンピースから谷間をのぞかせながら、先ほどと同じく「ホテル?」と迫ってくる。

こちらも断ったが、腕をガシッと掴んで目の前のホテルに連れていかれそうになった。その腕を振り払って立ち去ろうとしたところ、「ワタシ、ジューン(6月)の2ウィーク(2週間)しかいないからあそぼうヨ~」と付きまとってくるのだった。

撮影/集英社オンライン
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このような状況に、日本人女性の同業者たちはなにを思うのか。
この日、大久保公園で立ちんぼをしていた20代女性が言う。

「そもそも外国人のお姉さんはあの通り(=ハイジア裏)にしか立たないし、私たちのエリアまで来ることもない。外国人が好きなオッサンはあっちを買うし、日本人が好きなオッサンは私たちを買うから、お客さんも被ることないのでなんとも思ってないかな。むしろ外国人のお姉さんは優しい人が多くて、顔見知りになると『コンニチハ~』とか『今日もカワイイネ~』みたいに声をかけてくれるよ」

ちなみにこの女性は、昨年の大久保公園の集中摘発により逮捕された一人。「つぎ逮捕されたらマジでヤバいんですよね」と苦笑いを浮かべながらも、こう続ける。

「外国人のお姉さんだけ逮捕されなくてずるいと思うことはあるかな。去年もあれだけ一斉摘発があったのに、外国人のお姉さんだけはお咎めなしって感じだったし。
ふだんのパトロールも、警察がきたら私たちは『ヤバい』ってなって一旦散るんだけど、外国人のお姉さんだけはお構いなしで客待ちしているんです。私たちを逮捕するなら、同じだけあっちも取り締まれよって思っちゃうよね」

日本人と同じく、外国人の立ちんぼに対しても、いち早く行政の介入が必要なのかもしれない。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班