土地の相続でモメてる家は詐欺にあう可能性あり…かつては55億円の被害も発生、地面師たちが狙う相続財産のスキ
2万件以上の相続を見てきた専門税理士が教える相続の極意。ここでは、誰が相続するのかを家族間とモメている間に降りかかる被害事例について紹介する。
『相続は怖い』 (SB新書)から一部抜粋・再構成してお届けする。
『相続は怖い』#2
他人事ではない地面師事件
だまされたのが一流企業であったことから有名になった積水ハウス地面師詐欺事件ですが、これは決して他人事ではありません。
というのも地面師グループにはリサーチ部隊というものがあり、日ごろから「この土地の名義人はもう亡くなっているだろう」と予想される土地を探し回っているからです。
法務局に行って申し込みをすれば、誰でも登記簿を閲覧することができます。
さらに偽造部隊というものもあり、亡くなった人の名義で偽造パスポートを作ってなりすまし、「私がこの土地の所有者です」と主張して土地を売るというわけです。
特に大きな土地ほど狙われます。
だから相続財産のうち不動産が大きな割合を占めている家ほど、誰が何を取るかなんて内輪モメをしている場合ではないのです。モメている間に地面師に狙われて詐欺事件に巻き込まれないとも限らないのですから。
文/天野隆、税理士法人レガシィ 写真/shutterstock
『相続は怖い』 (SB新書)
天野 隆 (著)、税理士法人レガシィ (著)
2024/4/7
990円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4815624323
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