「マンションの下で待ち伏せしている」「怖くてご飯も買いに行けない」
A子さんとは3年来の友人で、自身もキャバクラに勤務しているという20代の女性は証言の冒頭、「ネットで出回っている情報はまったく違うし、少なくとも私は2年以上前から和久井さんにストーカーされていて怖いとAちゃんから相談を受けていた」と怒りをあらわにした。
「Aちゃんは、私が以前働いていたキャバクラの最後の出勤日に『ずっとお会いしたかったんです〜』とSNSを見て駆けつけてくれたことから仲良くなったんですけど、当時から和久井さんについては悩んでいました。
初めて一緒にご飯に行ったときも、『あ、ちょっと待ってください』とやけに集中してスマホを打つので、理由を聞いたところ『ヤバいお客さんがいて、その人から鬼LINEがきてて困ってるんですよ〜』と打ち明けてきたんです。
発信元は和久井容疑者だった。
「それで『え、どんな〜?』と軽い流れで見せてもらうと、そのトーク画面には、5行くらいの長文メッセージが一方的に5個も6個も送られていて思わず『え、ヤバくない、そいつ⁉』と驚いてしまいました。
Aちゃんも『これキモくないですか〜?』とそのときは苦笑いしてたくらいですけど、一昨年の初めくらいかな? 彼女と電話してたら、『実はお客さんにストーカーされて困っていて...』と深刻に相談してきたんです。
その相手が、どうやら以前、鬼LINEをしていた男性らしくて『マンションの下で待ち伏せしていることがあるから、怖くてご飯も買いに行けない』と嘆いていました」
A子さんからの相談は、以降も続いたという。
「AちゃんとはLINEのやり取りは続けていて、『警察に何度も相談しているのに(和久井容疑者が)警告を無視して本当に困っている』とか『ストーカーが配達員のフリして玄関の前まで来たりした』とか『一日中マンションの下にいて殺人予告とかもしてくる』と相談してきました。
もちろんキャバ嬢の子って、自分のことを大げさに話す子も多いし『本当なのかな?』と半信半疑で聞いていました。その後、2022年の5月ごろに『もうストーカー捕まったんで大丈夫です〜』と言い出して、それ以来はこの話題を話すこともなくなったので安心していたら、こんな事件が起きてしまって。
最後に電話したときも『おかげで超元気になりました!』とうれしそうに話していたのに、どうしてこんなことになってしまったのか...という気持ちでいっぱいです」