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自身が何も関係がないようなアリバイ工作をしている

両容疑者は共謀して1月16日、足立区の夫婦の3階建ての自宅に侵入。1階廊下などで夫婦の胸などを包丁で刺して殺害した疑いがある。

社会部記者が解説する。

「モラレス容疑者は事件前、凶器と思われる包丁を量販店で複数購入するところが防犯カメラに映されていた。包丁を購入した後、夫婦の自宅に潜伏し、16時頃帰宅した夫婦を次々と殺害、遺体を床下に遺棄したとみられている。事件後、夫婦の自宅に残された包丁のうちの1本にはモラレス容疑者の血痕が付着していた」

再逮捕されたモラレス容疑者(本人SNSより)
再逮捕されたモラレス容疑者(本人SNSより)
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事件後、モラレス容疑者は都内の自宅近くのホテルに宿泊し、その後、福島県に移動。そこで行方を追っていた警視庁の捜査員に発見され、19日未明に逮捕された。

「モラレス容疑者は自宅に潜伏していた際、元交際相手だった被害者の長男に対し、SNSで『お腹空いた!』『ご飯食べた?』などのメッセージを送っていた。

さらにホテルに潜伏していた際にも返信をしない長男に『どうしたの?』『返事して』といった内容のメッセージを頻繁に送り、まるで自身が何も関係がないかのようなアリバイ工作をしている」(前出)

♯2にて詳しく報じたように、2017年ごろ日本人男性と偽装結婚をして入国したモラレス容疑者は浅草の「G」というフィリピンパブで「アヤ」という源氏名で働き、売上ナンバーワンになるなど人気ホステスとして知られていた。事件発生当時、店の元同僚はこう証言した。

「彼女は身長も高く、胸も大きかったし、顔も写真のとおりでキレイな子。日本人受けする顔ということもあってすぐに人気が出ました。私の知る限りはランキングで上位3位には入っていました。生活に困らないくらいは稼げていましたよ」

「G」には、積水ハウスから架空の土地取引代金55億円余りを騙し取った地面師グループの首魁、カミンスカス(旧姓・小山)操受刑囚(64)=詐欺罪などで服役中=が通いつめており(♯3参照)、「アヤ」に“ゾッコン”だった時期もあったという。

カミンスカス受刑囚とモラレス容疑者(知人提供)
カミンスカス受刑囚とモラレス容疑者(知人提供)

「アヤは小山と付き合ったことで金銭感覚がマヒして、その後も金の使い方が元に戻らなかったんじゃないかな。一度、銀座で小山とアヤと3人でメシを食う機会があったんだけど、そのときもカルティエで買い物していたし、相当な金をもらっていたと思うよ」(カミンスカス受刑囚の友人)