女性の知人から「なぜ助けなかったのか」と問い詰められ、逆切れ
沖縄県警は2月13日、沖縄本島中部の宜野湾市内を走る国道上に知人女性(58)を置き去りにし、走行中のタクシーにひかせて殺害した疑いで、古謝勝也容疑者(30)を逮捕した。
事件は沖縄本島を南北に縦断する国道58号線で、1月27日未明に起こった。
「事件があったのは、移設問題が取り沙汰されている米軍普天間飛行場にほど近い宜野湾市大山の国道58号線付近です。国道58号線は、地元で『ゴッパチ』と呼ばれ、沖縄の日本復帰前の米軍統治下では『1号線』だった幹線道路です。道路は左右計6車線あり、時間帯によっては渋滞も起きるほど通行量が多い道路ですが、事件があった午前2時の車通りはまばらでした。古謝は歩道から女性を引きずってきて、その道路の真ん中の車線に女性を置き去りにしたのです。事故を装おうとしたのでしょうが、殺害の意思は明白だったとして県警は逮捕に踏み切りました」(地元メディア記者)
古謝容疑者は2月1日、すでに脅迫容疑で県警に逮捕されている。県警は身柄を取った上で、「本丸」である殺人容疑での再逮捕に踏み切ったものとみられる。
「古謝と女性が一緒にいたことを知った女性の知人から『なぜ助けなかったのか』などと問い詰められ、古謝が逆ギレしたことが最初の逮捕につながったようです。この知人に対する脅迫的な言動があったとの疑いですが、県警は、現場の状況などから事件性を疑っており、当初から殺人容疑での立件も視野に入れていたはずです」(同)
地元紙の琉球新報は、15日付朝刊で「被害者葬儀で騒ぎ」との見出しで、古謝容疑者が逮捕前に亡くなった女性の葬儀会場で起こしたトラブルを報じている。
同紙によると、古謝容疑者は「(女性の)事故処理に立ち会わなかったにもかかわらず葬儀に訪れた」といい、その会場で騒ぎを起こしていたのだという。古謝容疑者と女性の間にいったい何があったのか。