スピードメーターは実際の速度ではない!
さらに合流後も速度不足で高速の流れをせき止めてしまう初心者ドライバーが多い。これはスピードメーターよりも、実際の速度が低いことも影響しているようで、歩荷さんは「メーター120キロはおそらく110キロにすら届いてないからな。アクセル踏めよ。踏めないなら法律に定められた通り左に移れよ」と指摘。また、車線を変更する際も、斜めに走る分、まっすぐ走るより距離が伸びるため、加速が必要なのだと解説する。
ただ、なぜスピードメーターよりも、実際の速度が低いのか。歩荷さんに詳しい話を聞いてみた。
「車についているスピードメーターは正確にぴったり現在走行している速度を示すものではなく、若干の誤差が生じます。おおざっぱにいって、車検においては上下とも10キロ前後の誤差が認められています。実際に車を製造設計するときには、実際より低い数字が出るのは危険なので、実際の走行速度より気持ち高い数字を表示するよう設計するものです。したがって、純正タイヤで純正空気圧の状態であれば、スピードメーターは実際の走行速度より5%~10%程度高めに表示されるそうです。
昨今の車は昔の車ほど誤差は大きくありませんが、誤差10%のメーターで120キロを表示しているとすると、実測は110キロかもう少し低い数字になるかと思います。もちろん、この誤差まで削って実測の制限速度で走るべきか、については難しいところですが…。ただ、120キロのメーターは実測120キロに届いていないと思います。とにかくふだん運転しない、運転慣れしていないドラバイバーは左側車線があいていれば左へ移ることとも考えてほしいです。
とくに後ろから追い付かれたときに中央車線や右側車線に居座るのはやめましょう、ということだけはいえると思います。なお、正確な走行速度は、スマホのGPSなどを使用することで測定が可能です(但し、運転中にドライバーがスマホ操作するのはやめてください!)」
また、高速道路を走っている車のタイヤの過半数は、空気圧不足といわれているため、高速の流れを止めないためには、しっかりとタイヤに空気を入れて備えておくのも重要とのこと。