日本も他人事ではない?

ナオキマン 日本ではフェンタニルの問題は起きてないんですか?

丸山 今のところは大したことないですね。元々日本って、同じオピオイド系のヘロインとか全然流行ってないんですよ。覚醒剤と大麻が大半を占めています。今は若い層を中心に、大麻が増えていますね。

ナオキマン 確かにヘロインって聞かないですね、あんまり。
 

丸山 確かな理由はわからないのですが、日本人は働き者だから合わないんだろうって言われていました。でも、日本社会もどんどん不安定になってきてますよね。働きたくないっていう人が増えれば、ひょっとしたら今後はわからないですよ。

中国がアメリカと同じように日本を弱体化させたいと考えたら、意図的に送り込んで日本でフェンタニルを流行らせようとしてくるかもしれない。そうなったら、日本人はすぐダメになるかもしれません。

ナオキマン ええ……めちゃくちゃ怖い話ですね。

フェンタルニやヘロインなどアメリカで流行しているオピオイド系薬物は、日本では少数派
フェンタルニやヘロインなどアメリカで流行しているオピオイド系薬物は、日本では少数派

ステロイドの危険性 

丸山 フェンタニルもそうですが、個人的に日本で今後怖いなと思っているのがステロイドです。

ナオキマン スポーツ選手のドーピングなどで使われる薬物というイメージがありますが。

丸山 そうです。いわゆる筋肉増強剤というやつです。そもそも筋肉というのは筋トレで筋繊維にダメージを与えて、それが回復するときに元々よりも強く大きくなるという仕組みなのですが、ステロイドはこの回復をより強力にします。

ナオキマン 同じトレーニングをしていてもより大きく筋肉が育つわけですね。でも、ドーピングとされているということは、何かしらの副作用があるということですよね。
 

丸山 そうです。簡単に言ってしまうと、ホルモンバランスを変える薬物で、副作用として鬱病になったり、自殺願望を引き起こしてしまうことが指摘されています。

メンタルが落ち込んでいくとトレーニングにも支障が出ますから、それを補うために興奮剤を併用する人もいて、そうなると今度は心臓に負担がかかって心不全なんかのリスクも出てきますね。

ナオキマン なるほど。たまにそういった薬物で亡くなられるアスリートの方というのも耳にしますよね。

丸山 過去に有名なボディビルダーの方が自殺をされた際にこのクスリを使っていたのではないかと言われることもありました。プロレスの世界でも、明らかに試合中の動きや言動がおかしい選手がいて、先輩が問い詰めたところ強くなるためにステロイドをしていたと。

そしてメンタルが弱い選手だったので興奮剤も使っていたとなって、その方は団体をクビになったんですが、その少しあとに心不全で亡くなられています。
 

ナオキマン そうか、体は鍛えられるけど心にダメージがいくんですね。

丸山 そうです。ただ、ボディビルダーの方々などはそこに人生を賭けているわけですよね。体づくりというのは終わりがないですから、どれだけ鍛えてももっともっととなる世界です。

ナオキマン 確かにそこは普通のスポーツともちょっと違うかもしれませんね。