覚醒剤使用目的の大半は「性行為」
芸能人が覚醒剤で逮捕される時、同時に背後にいる異性の存在が報じられることが少なくない。最近も元ジャニーズ事務所所属のタレントが覚醒剤で逮捕された際、週刊誌はこぞって彼の女性関係や性に関する情報を報じていた。
なぜなのか。それは覚醒剤使用の目的の多くが、性行為にあるからだ。
男性は覚醒剤を性行為の道具、あるいは女性を支配下に置いて弄ぶための道具として利用することがある。「シャブ漬けにする」「キメセク(覚醒剤をしようしながらの性行為)」という言葉があるように、それは性行為と密接なかかわりを持っているのだ。
これまで多くの少年犯罪とかかわってきた経験から言えば、男性1人(特に暴力団関係者)が覚醒剤で逮捕されれば、その裏には何人、時には何十人もの女性が巻き込まれていると考えていい。
そしてその男も、女も、たどり着くのは破滅だ。
日本の薬物犯罪の6割超を占める覚醒剤の実態をレポートしたい。