「ガールズバーの女の子に買ってきてほしいとねだられました」

こうした大ヒット商品が出るたびに並々ならぬ努力をする人たちも多いだろう。新橋駅前ではそんなお父さんたちの声が目立った。

「通ってるガールズバーの女の子に買ってきてほしいとねだられました。インスタとかTikTokでおいしそうに食べる動画を見て食べたくなったみたいです。僕も見ましたがシャリシャリ、コリコリって独特の音を響かせていて、たしかに食べてみたくなる動画が多いですよね。

女の子からは『ずっと探してるけど店舗では見つけられない。メルカリで転売されているのは高すぎて自分では買えないから買って店に持ってきてほしい』ってお願いされました……」(20代会社員・男性)

「知ってるよこれ。えらい目にあったわ。娘が反抗期真っ盛りでね、珍しく話しかけてきたと思ったら『これ買ってきて。東京なら売ってると思うから』って。何軒新橋のコンビニをハシゴしたかわからないけど、どこにもない。

転売されてるのも知ってるんだけどそれを買うのはどうなのかなって。まあ、娘のご機嫌を取るには買ったほうがいいんだろうけど、迷いどころだね……」(40代会社員・男性)

渋谷で取材に応じる若者(撮影/集英社オンライン)
渋谷で取材に応じる若者(撮影/集英社オンライン)
すべての画像を見る

「いろいろ調べると忍者メシとタフグミというグミでシャインマスカットボンボンに似た味を再現できると載っていました。レンジで30秒ほどあたためるだけなので娘とやってみましたがグミがトロリとした食感になりました。

正直シャリシャリとした感じはしませんでしたが『おいしー』と娘が喜んでいたのでよかったです。いつか本物も食べさせてあげられたらいいなって思いますけどね」(40代自営・男性)

なかには“うがった目”でブームを見ているサラリーマンもいた

「Xの投稿で『いまこれが高値で転売されてるから注意!』みたいな注意喚起があって知りましたけど、ひと昔前も、同じように爆発的に人気が出て売り切れになった商品ってありましたよね? 

だから今回も、一時的に売り切れにさせて、人気が出たところで一気に入荷して儲けようという、売り手側の作戦なのかな?って疑っちゃいますね。もちろん単純に人気なのかもしれませんけど、そういうちょっと大人の事情も感じてしまいます」(30代会社員・男性)

まったく手に入らない「シャインマスカットボンボン」、再販・入荷が決まった際には再び大きなニュースとなりそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班