株主総会では「心がこもってない」「紙を読み上げただけだ」と株主
一方小林製薬は28日午前、大阪市で株主総会を開催。問題発表後、同社の株価は暴落しており、出席した株主の男性(74)は報道陣に「問題の把握から公表までが遅い。経営を刷新してほしい」とぶちまけた。
だが、同社の株を巡っては不審なことが起きている。
「同社の株価は2月2日から急降下し、2月1日に6725円だった終値が2月14日には6013円と、2週間で1割下がりました。実は、1月15日に最初の健康被害がもたらされた後、2月1日に3人の症例報告が医師から同社に伝えられています。株価下落はこの翌日から。明らかになれば株価下落が必至だった今回の問題が同社内だけにとどまっていた時期に大量の売りが出ていたとみられ、インサイダー情報に基づく不正売買の疑いがないのか、当時の情報管理を徹底的に検証する必要があるでしょう」(前出・社会部記者)。
28日の株主総会は非公開で行われ、会社によると、小林章浩社長は冒頭で4人の死亡が報告されたことに謝罪し、お悔やみの言葉を述べて頭を下げたが、出席した株主からは「心がこもってない」「紙を読み上げただけだ」といった厳しい指摘があがったという。会社は29日に、問題を公表した22日以来2回目となる記者会見を開く予定で、詳細な説明が求められることになる。
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取材・文 集英社オンラインニュース班