実際には視聴率が「逆転」されているかも?
さて、調査した視聴率(世帯視聴率)やサンプル数を先ほどの数式に入れると、誤差が「プラス・マイナスいくつ」と計算されます。それが下の表の中にある数値です(95%の信頼度のケース)。
![正しい視聴率の見方知ってますか? テレビ視聴率「誤差の秘密」_2](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/0/6/744mw/img_067f9cc00a0c8d8fa47daf4c9be18a2e133059.jpg)
サンプル数が2700世帯で、視聴率が 10%のときは上の表の中で青に塗った「±1.2%」がその誤差にあたります。サンプル数が900のときに比べ、誤差の範囲がずいぶん小さくなりました。
同じ時間帯で、Aテレビが11%、B放送が 10%、Cテレビが9%の視聴率をとった場合、先ほどの数式で計算してみると、やはり±の 1・2%程度の誤差が生じていることがわかります。
![正しい視聴率の見方知ってますか? テレビ視聴率「誤差の秘密」_3](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/744mw/img_f40c557b501ec8c6aa3338faf5e7a33990097.jpg)
視聴率が高いのは「A、B、C」の順ですから、Aテレビのスポンサーはホクホク顔かもしれません。
しかし、誤差も考慮すると上の図のようになり、「C、B、A」と逆転しているかもしれないのです。それどころか、Aテレビも下手をすると10%を切っている可能性さえあります。
スポンサーであれば、「視聴率は1%程度、控えめに見る」と解釈しておくのが無難でしょうね。