実際には視聴率が「逆転」されているかも?

さて、調査した視聴率(世帯視聴率)やサンプル数を先ほどの数式に入れると、誤差が「プラス・マイナスいくつ」と計算されます。それが下の表の中にある数値です(95%の信頼度のケース)。 

正しい視聴率の見方知ってますか? テレビ視聴率「誤差の秘密」_2

サンプル数が2700世帯で、視聴率が 10%のときは上の表の中で青に塗った「±1.2%」がその誤差にあたります。サンプル数が900のときに比べ、誤差の範囲がずいぶん小さくなりました。

同じ時間帯で、Aテレビが11%、B放送が 10%、Cテレビが9%の視聴率をとった場合、先ほどの数式で計算してみると、やはり±の 1・2%程度の誤差が生じていることがわかります。

正しい視聴率の見方知ってますか? テレビ視聴率「誤差の秘密」_3

視聴率が高いのは「A、B、C」の順ですから、Aテレビのスポンサーはホクホク顔かもしれません。

しかし、誤差も考慮すると上の図のようになり、「C、B、A」と逆転しているかもしれないのです。それどころか、Aテレビも下手をすると10%を切っている可能性さえあります。

スポンサーであれば、「視聴率は1%程度、控えめに見る」と解釈しておくのが無難でしょうね。

#2 内閣支持率がはじめて40%を切ったは正しい報道なのか?

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本丸諒
正しい視聴率の見方知ってますか? テレビ視聴率「誤差の秘密」_4
2022年4月26日
1650円(税込)
単行本(ソフトカバー) 256ページ
ISBN:978-4-86410-883-6
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