「ほとんど見ない人も同じ料金は不公平」

「見たい番組がない」「そもそも高い」との否定的な意見が多くを占めるなか、すでに受信料を払っている人が多い新橋ではこんな意見が。

「この前の能登半島地震でNHKの災害情報は必要だと再確認したので契約は続けたいし、そのようなネットサービスができるのはありがたいです。

ただ、現状の受信料は高いと思う。子どもはもっぱらYouTubeで好きな動画を見るし、私自身もふだんはあまりNHKを見ないので、正直なところ災害時以外に必要性を感じない。これを機に安くしてほしいですね」(40代男性・IT)

アンケートに答える新橋のサラリーマン(撮影/集英社オンライン)
アンケートに答える新橋のサラリーマン(撮影/集英社オンライン)

「義務だから払ってるけど、公共放送なら国民が希望してもないドラマやバラエティ、スポーツなんか放送しないで、ずっとニュースを流しておけばいい。民法のような番組を放送するなら受信料を下げるべき」(50代男性・営業)

「うちは一家でNHKを見る機会が多いので、個人的には受信料に不満はないですし、スマホ視聴のサービスも歓迎です。ただ、ほとんど見ない人も同じ料金となると平等ではない感じもしますし、不満も出てきますよね。どこかいい落としどころがあればいいんですけど、やはり受信料の値下げが必要になるんでしょうか」(40代男性・経営)

渋谷の若者、新橋のサラリーマン合わせて100人に話を聞いたところ、受信料を支払っていると答えたのは63世帯だったが、「受信料の金額に納得がいかない」は93人にものぼった。はたして、NHKのインターネット展開は国民に受信料以上の満足をもたらしてくれるのだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班