――『怪盗少女』でデイリー1位という結果は出したわけじゃないですか。

でも、そのときに違うことをやらないと食っていけないなって思いました。経験を積みたいっていうのがホント偽らざる本音で。ももいろクローバーしか知らない人生だったんですよね。ユニバーサルミュージックにいたら、どうせ力不足でクビになるかもしれないけど、何年か置いてもらえていろんな経験ができるかもしれないなって考えました。

――ハロプロ系の人と仕事するのもいい経験だろうし。

正直あのときは天狗だったんですけど、湯浅さんのひと言で、俺じゃ無理だわ、俺ぜんぜんショボいわっていう現実を突きつけられた感じですかね。それはホント明確に覚えてます。

――で、すでに出会ってたmichitomoさんといっしょに吉川友を手掛けることになり。

はい。で、スマイレージのマネージャーだった山田さんと『きっかけはYOU!』(2011年5月11日発売)から2年ぐらいやらせていただいて。ハロプロからソロアイドル出すのって真野(恵里菜)ちゃん以来でしたから、プレッシャーも尋常じゃなかったですし、なんとかしてトップ10にぶち込まないとカッコつかないじゃないですか(結果、デイリー7位、ウイークリー9位)。あのときはあのときで必死でしたね。いろんな企画を考えて、いろんなことをやってました。

――主演映画『きっかけはYOU!』も直前(2011年4月29日)に公開とか。

やりましたね。 

「マジで全員ガン飛ばし合ってました」「スタッフ同士も当然バチバチ」 AKBやハロプロのひしめくアイドル戦国時代の舞台裏でFKDが目にしたものとは 聞き手:吉田豪_3
吉田豪

――あの映画の特殊な構造はもっと評価されるべきだっていう話はボクの周りでよくされてます。

そう言っていただけるとめちゃめちゃうれしいです! 特殊な作りですし、『カメラを止めるな!』を観たとき、これ俺きっかでやったわと思って。

――そうなんですよ。

俺、映像の道に行ったらよかったのかなとか(笑)。月川翔監督をはじめ、あのときのスタッフって実はすごいし、いま観てもふつうにおもしろいんじゃないかなって勝手に思ってます。