共産党の“オッペケペー選挙”の悪影響
次に京都市長選はどのように見ていたのか。
ちだい氏は「1月中旬、京都市長戦に出馬した村山祥栄氏が架空パーティーの件が発覚した結果、維新から推薦が取り下げられました。村山氏は過去に2度京都市長選に出馬して、いずれも敗戦していたのですが、今回はスキャンダル発覚さえなければ当選していた可能性は低くなかった。かなりの“村山票”が当選した松井氏に動いたことが大きかったです」と振り返る。
「維新同様に前原誠司氏が代表を務める教育無償化を実現する会も村山氏の推薦を取り止めました。前原氏の奥さんは熱心な創価学会信者という噂があり、前原氏自身それを母体とする組織票を多く持っています。そんな前原氏が松井氏の応援に回ったことも追い風になりました。
他にも、私は共産党支持者による着ぐるみを着たり、プラカードを掲げたりする選挙活動を“オッペケペー
選挙”と呼んでいるのですが、前橋市長選とは異なりそのオッペケペー選挙が見られたことも、大きく票を減らすことにつながりました」
ちなみに共産党支持者がオッペケペー選挙をいまだにやってしまう理由を聞くと、「共産党支持者は社会をよくするためのアクションとして、賃上げを訴えたりなどする市民運動を繰り返してきた過去があります。そのため、どこか市民運動と選挙運動を同じように考えているところが強い。
とはいえ、デモ行進をしたりプラカードを掲げたりといった活動に対して、ネガティブなイメージを持つ人は増えています。価値観をアップデートした選挙運動に変えていかないとイメージ払拭にはつながりません」と答えた。