自民の半数が無派閥に…「ポスト岸田」候補たちの戦略練り直しは必至
「私自身の政治姿勢を示すという思いから、所属してきた平成研究会(茂木派)を退会することにした」
1月25日、小渕優子選対本部長が茂木派からの退会を表明したことに、永田町では驚きが広がった。
「派閥に対する国民の目は厳しくなっている。かつての平成研究会(現・茂木派)を率いていた小渕恵三元首相の娘までもが、派閥を離脱するなんて、どこまで『脱派閥』が進むのか」(茂木派関係者)
「脱派閥」の動きは1月18日、岸田首相による岸田派の解散検討表明から始まり、安倍派、二階派、森山派も派閥解散を決めるに至った。一方、現在のところ、麻生派、茂木派は存続の方針だ。
これにより大きな影響を与えるのが、今年秋に控える自民党総裁選に向けた「ポスト岸田」レースの勢力図だ。
「これまでは、派閥の力関係や足し算で、ポスト岸田レースの行方を占っていましたが、自民党の国会議員約370人のうち、最大派閥の安倍派に加え、第4派閥の岸田派、第5派閥の二階派、第6派閥の森山派にいた計約190人が一気に無派閥になります。勢力図の激変により、『ポスト岸田』候補たちも戦略の練り直しを迫られることになります」(全国紙政治部記者)