節電ポイント2:湿度を上げて体感温度を上げる

エアコンの設定温度は消費電力に大きく関わり、暖房の設定温度を1℃下げると約10%の電気代の節約になるとされている。環境省は暖房時の目安の室温として20℃を推奨しているが、室温が20℃程度になるようなエアコンの設定温度は、住まいの環境やその日の気温などによって異なるので、無理のない設定温度でエアコン運転するのがポイントだ。

「冬、エアコン暖房は室温が20℃程度になるような設定温度での運転を意識していただけたらと思います。ですが、同じ室温でも湿度の違いで体感温度が変わります。そのため、温度だけではなく湿度も意識してみてください。節電を意識して加湿する場合、洗濯物を部屋干ししたり、あまり消費電力量が多くない加湿機能付き空気清浄機を使ったりするのも工夫のひとつです。

それから、ある程度の電力が必要になる場合もありますが、加湿器や、加湿機能が付いたエアコンを使って加湿する方法もあります。室内の湿度を保つことで、設定温度を必要以上に上げなくても暖かさを感じることができます。

空気清浄機は、部屋の温度ムラの抑制に役立ちます。加湿空気清浄機を使うと、加湿しながら温度ムラも抑制できるので、一石二鳥です。

一般的に、湿度は40%を下回るとウイルスが活発化し、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすいと言われているので、部屋の中の温度は20℃以上、湿度は40~60%に保つのがおすすめです。

また、加湿器や加湿空気清浄機は窓の近くに置くと結露しやすいので、窓から離れた場所に設置しましょう」

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