2人の女性と交際をめぐるトラブルがあった?
クリスマスの翌日、名古屋駅前のカラオケ店の中から「人を殺してしまった」と曾我容疑者は自ら通報した。逮捕時には「別の女性も浴槽に沈めて殺した」などと女性Bさんの殺害についてもほのめかしていたが、今は一転して警察の調べに対して黙秘しているという。社会部記者が語る。
「カラオケ店で知人女性(20)を包丁で刺殺した事件について、名古屋地検は処分保留としています。再逮捕容疑の同居女性(30)への殺人容疑とあわせて起訴するかどうか判断する見通しです。愛知県警は曾我容疑者(25)と2人の女性の間に交際をめぐるトラブルがあったと見て慎重に調べています」
曾我容疑者が名古屋を拠点に全国展開している出張ホスト店(女性向け風俗店・通称「女風」)「H」に入店したのは約1年半前。もともとは岐阜県内のラーメン店で店長を務めていたが、そのころは身長190センチ、体重130キロほどある巨漢だった。
しかし、胃のバイパス手術などを行って50キロ減のダイエットをし、「ホスト風」にイメチェンした曾我容疑者。そのビジュアルを活かし「H」に入店すると、1か月後に全国1位のセラピスト(出張ホスト)になるという快挙を成し遂げた。勢いに乗った曾我容疑者は3ヵ月で「H」を退職し、2023年の6月9日に「X」という女風の経営に自ら乗り出した。カラオケ店で刺殺されたAさんはこれらの店を利用していた時期があるとみられ、事件当時Aさんの知人女性はこう証言していた。
「いつごろかわかりませんが、Aは曾我の働いていた出張ホストを利用するようになり、その後付き合うようになったみたいです。Aはアルバイトで貯めた150万円以上を曾我に貢いでいました」
だが、店で知り合った曾我容疑者との交際は長くは続かなかったと、Aさんは知人にその詳細を伝えていた。
「曾我のほうから音信不通になる形で、今年の夏ごろには別れたと聞いていました。ところが最近になってまた曾我からしつこく連絡が来るようになったそうです。Aにはもう好きな人がいましたし、曾我のほうから連絡を絶った経緯があったので『自分からフッたくせに』と怒っていました。
曾我は Aに『ヨリを戻したい』と言い寄ってきたそうです。Aからまたお金をひっぱろうとしたんでしょう。もともと働いていた出張ホストでは曾我は売れていたみたいですが、そこを辞めて自分で出張ホストの経営を始めてからは、相当お金に困っていたようです」