③ 「見栄消費」はしない

物を買うとき、「他人からよく見られたい」という考えを持つのは当たり前です。気分よくなりたいからお金を使うわけですから、使った分は、ちゃんと人によく思われることで、対価を得たいという気持ちは当然といえます。

しかし、そんな「見栄消費」は、それこそ本当の無駄遣いです。無駄遣いのチャンピオンといってもいいでしょう。

誰も自分が考えるほど羨ましいと思いませんし、気にしてくれることはありません。むしろ、「もしかしたら見栄消費かな?」と気づいた瞬間に節約が確定するのでラッキーと考えるくらいでいいと思います。

YouTuberやインスタグラマーなど「インフルエンサー」と呼ばれる人たちには、「いかに豪華な生活を送っているか」を人々に見せることが仕事です。いい暮らしを見せることで、彼らはYouTubeの再生回数やSNSのアクセス数を伸ばし、話題を振りまく。お金を使えば使うほど稼げるという前提がそこにはあります。

さらに仕事だからこそ、動画で紹介した高級車の代金や高級マンションの家賃、高級ブランドで買った洋服や装飾品も、全部、または一部を経費として落とすことができます。また、再生回数やアクセス数が増えれば増えるだけ、それが彼らの発信力とみなされて、仕事につながります。

豪華な買い物が仕事になるし、経費になる。だからこそ、彼らは高い買い物をアピールするだけであって、一般企業で働く人がそれをマネしても稼げないですし、お金は減る一方です。

YouTuberやインスタグラマーなどを目指す人以外は、きらびやかな世界は動画の中で楽しむだけにして、自分の幸せな未来を買ったと思って、投資や貯蓄に励むほうが、きっと長い目で見て幸せになれるはずです。