② 「聖域」は捨てる

どんなに節約しようとして、ほかの支出を削っても
「これだけは、特別だから」
「これだけは買わないと生きていけないから」
そう自分のなかに「聖域」の支出を持つことがあります。

たとえば、「普段は我慢しているけど、仕事が大変だった日だけは、高級スイーツで自分にごほうびをあげるようにしている」といったご褒美消費や、「友達との飲み会だけは制限せずにいく」といったコミュニケーション消費。車や美容など大好きな趣味にかける趣味費もあるでしょう。お子さんがいる家庭の場合は、「子供の習い事だけはお金をかけると決めている」と、月に何万円もの習い事消費を投じる方も少なくありません。

しかし、本気でお金を貯めたいなら、自分のなかで「これに対してはお金を使っていい」という「聖域」こそ節約のチャンスです。

「最低限使っていい金額」から逆算するように心がけましょう。たとえば、「飲み会は2万円までは使っていいと決めたら、月の前半思いがけずに一度の飲み会で1万5000円を使ってしまったとすれば、残りは5000円。だから行けても残り一回、二次会に行ったら絶対に予算を超える。だから必ず一次会で帰ろう」など、常にそういう計算を行い、ルールを破らないことです。このためには「断る勇気」を身につけなければいけません。

こういうと「これまでお金を使って発散してきたストレスをどう解消すればいいのか」という人もいるかもしれません。でも、その場のストレス解消を買うよりも、蓄財によって将来にわたる安心を買うほうが長期的に見ればストレスは減るのだと、ぜひ気がついてもらいたいと思います。