この春のキャンプでも、同僚とマンガやアニメの話題を楽しんだ。昨秋に右肩の手術を受け、現在は復帰を目指してリハビリに励んでいる22歳の中継ぎ右腕クリス・ロドリゲスとは、キャンプ中のウォーミングアップでよく話し込んでいた。

ロドリゲスは子どもの頃から『ドラゴンボールZ』をこよなく愛するほどの日本のアニメファン。それを知った大谷から度々、お薦めのアニメを教えてもらっていたという。ロドリゲスが大谷とのやり取りを教えてくれた。

大谷がチームメイトに薦めたマンガ作品

「翔平が最初に僕をハマらせたのは『NARUTO』だよ。あれは最高だったね。次に『アタック・オン・タイタン(進撃の巨人)』だ。『デーモン・スレイヤー(鬼滅の刃)』はまだ見ることができていない。あと、薦めてくれたのは『呪術廻戦』。それと主人公がゴンという名前の有名なアニメ。そう、『HUNTER×HUNTER』だ。あれは驚くほど面白いね」

入団5年目を迎えた大谷は、今や主砲トラウトに次ぐチームの古株。若手のリーダー的存在としてプレーでも雰囲気づくりでも引っ張り、野球以外では、こうやってマンガやアニメ、ゲームなどを共通の話題としてコミュニケーションを図っている。ロドリゲスはさらに続けた。

『呪術廻戦』に『キングダム』。マンガとゲームに熱中する、大谷翔平の知られざる一面_a

「今、翔平が僕に薦めてくれているのは『キングダム』。すごく面白いらしいんだ。彼が薦めてくれるものは全部見たいと思っている」

ロドリゲスは元々日本のアニメ好きだったが、大谷の影響で拍車がかかり、「日本語を話せるようになりたい」と夢を語る。その夢もかなり具体的だ。「アニメを通じて日本語を学んでいるんだ。単語を拾っていく感じ。違うアルファベット(平仮名や漢字)だから難しいけど、継続することが大事だと思っている」と熱のこもった表情で話していた。