きっかけは「TikTok」の投稿?
チャーハン症候群を取り上げたWeb記事を複数チェックしてみると、「fried rice syndrome」という言葉が海外で注目を浴びたのは「TikTok」への投稿がきっかけだとされている。
ただし、この投稿自体は10月中旬のものであり、それより少し前から話題に上がっているものとは辻褄が合わない。
実際に複数の記事において、該当の投稿として紹介されているDr. Joe, M.D.氏(@drjoe_md)のコンテンツをチェックしてみると、その背景画像には「iHeart」というメディアが2023年9月8日に投稿したとされる「20-Year-Old Dies Of 'Fried Rice Syndrome' After Eating Leftover Pasta(5日前のパスタを食べたあとに亡くなった20歳の学生)」というタイトルの記事が使われている。
同記事をチェックしてみると、そこでは5日前のパスタを食べたあとに20歳の学生が亡くなったという症例に対して、「この事例は、数年前にアメリカの医学メディア『Journal of Clinical Microbiology』で書かれたものだが、YouTubeやRedditの投稿によって再浮上した」と書かれている。
なお「Reddit(レディット)」とは、英語圏におけるユーザー数の多いソーシャルニュースサイトだ。日本でいう掲示板型のメディアをイメージすると、わかりやすいかもしれない。
つまり、このあたりのメディアをきっかけに、英語圏のSNSユーザーへと情報が拡散していったことが推測できる。
まず9月ごろにYouTubeやReddit上で過去の事例が話題として上がり、英語圏を中心に注目されるようになり、10月のTikTokの投稿をきっかけにさらに多くのコミュニティへと拡散していったという流れが実態に近いようだ。