2023年度(1月~12月)に反響の大きかった記事をジャンル別でお届けする。今回は「ヘルスケア記事ベスト5」第5位の、かかと荒れの原因とケア方法を解説した記事だ。(初公開日:2023年11月27日。記事は公開日の状況。ご注意ください)

かかと荒れの原因は乾燥と圧力

かかとがほかの部位と比べて、ガサガサになりやすい理由は大きく2つ挙げられます。

1つはかかとに皮脂腺が少ないということです。

皮脂腺とは毛穴の内側とつながっている皮脂を分泌する器官で、皮脂膜を形成し皮膚の水分を保ってくれますが、かかとは皮脂腺が少ないため、皮膚表面に水分を保持できず、常に乾燥しやすい状態にあります。乾燥すると皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が滞ってしまい、角質の厚みが増し、硬くなるのです。

その状態で立ったり歩いたりすると、かかとの皮膚が伸びきれず、表面がひび割れてしまうのです。

もう1つは、体重の圧力と靴の摩擦によって起こります。かかとは体重の約70%の圧力がかかり、歩くときに靴のかかと部分が当たる場所です。日常的に圧力と摩擦による刺激があるため、角質が厚くなりやすく、皮膚の柔軟性が失われてしまい、荒れたりひび割れしやすい状態に。

乾燥しやすい部位なうえに、そこに体重の圧力と靴の摩擦が加わって、かかとはガサガサになってしまうわけなのです。

猛暑〜寒暖差の激しい今年は「かかと荒れ」もひどくなる! かかとのガサガサ、ひび割れの原因とケア法_1
すべての画像を見る