「彼らが積んできた鍛錬までもが否定されてしまったような気がした」
「私がいちばんつらかったのは、タレントたちは何も悪いことをしていないにも関わらず、批判の矢面に立たされていたこと。パフォーマンスを披露する機会を奪われて、彼らが積んできた鍛錬までもが否定されてしまったような気がしたことです。
そして、そんな状況を目の当たりにしながら私たちファンは『頑張れ』と願うことしかできずに無力さを感じました。
特に、A.B.C-Zの河合(郁人)くんがワイドショーで後輩たちについて話しながら涙を流す姿を見たときは、感謝の念とともに、大人が仕事の場で泣いてしまうほど追いつめられている状況や抱えている不安をリアルに想像できてしまい、大変ショックでした。
タレントへの風当たりが強くなっていく中で、本人たちを応援しているという気持ちを伝えることもできないまま、CM降板やキャンペーン中止の情報が毎日のように舞い込んできた時期もとてもつらく、家で泣いてしまうこともありました」
改名をいち早く発表したWEST.ファンは……
社名の変更にともなって、ジャニーズWESTというグループ名をいち早く変えたのがWEST.だ。2014年にデビューした7人組グループを高校生のころから応援しているというBさん(20代)は、改名の発表があったときの心境を次のように語った。
「“ジャニーズWEST”というグループ名は生活の一部だったので、改名はさみしいし、悲しかったです。でも、こういう状況になってしまったからには変えざるをえない。ウソか本当かはわからないけど、デビュー前にメンバーがジャニーさんに『グループ名に“ジャニーズ”をつけてほしい』と頼み込んだっていう話もあるんです。
“WEST”だけだと、どこの誰だかわからなくて、お笑い芸人だと思われるかもしれないからって。
だから、デビュー10周年を目前に控えた今、望んだ形ではないですけど、“ジャニーズ”の部分がとれても『誰やねん?』っていう知名度からは卒業できたのかなってポジティブに捉えています。
それに、メンバーは何も変わっていなくて、ただグループ名が変わっただけなので。7人がどんなグループ名でどこで何をしていても、好きな気持ちは変わらないです」
どちらのコメントからも、推しのタレントをまっすぐに想う気持ちが痛々しいほどに伝わってくる。ところが、そんなファンに追い打ちをかけるように、ファンクラブ公式サイトが大晦日恒例のカウントダウンコンサート(通称・カウコン)の開催を見送ると発表。
カウントダウンコンサートとは、所属タレントが毎年12月31日に東京ドームに一堂に会して行う年越しイベントであり、その模様はテレビ中継を通して全国のお茶の間にも届けられていた。