「ほかのアプリのパスワードを記録するためのアプリ」いれてませんか?

岡田氏によると「ほかにも、アプリに誘導するシステムの一つとして、インストール時にパスワードをいちいち入力せずともアプリ自体が記憶してくれたり、Face IDで認証が簡単にできてしまったりという利便性も、アプリ化が進む要因」とのことだ。

しかし、最近ではセキュリティの問題でワンタイムパスワードを要するなど、ユーザー側のアクションが必要な2段階認証式のアプリも増えている。

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即座に利用できる快適さを求めてアプリをインストールしたはずなのに、認証は2段階必要になっているというねじれた構造があるといえよう。

「今や“ほかのアプリのパスワードを記録するためのアプリ”や、“パスワードを自動生成してくれるアプリ”なんてものも出てきている時代です。

そういった意味があるのかないのかわからないようなアプリまでインストールしてしまったり、あまり使わなそうなアプリでも、いらなくなったらあとで削除すればいいかととりあえず一旦インストールしてしまったりすることもあるでしょう。

その積み重ねで、後から見返すと、「なぜこんなものまでインストールしたんだ?」と思うくらい、ろくに使わないアプリでホーム画面の2ページ目、3ページ目まであふれ返ってしまうという状態になってしまうのではないでしょうか」