そもそも「プール熱」とはどんな病気?
俗に「プール熱」と呼ばれるこの感染症は、正式名称を「咽頭結膜熱(Pharyngoconjunctival fever)」といいます。
厚生労働省が公開している情報によると、以下のように、原因となるアデノウイルスの感染により、発熱や、のどの痛み、結膜炎といった症状を引き起こす、小児に多い病気だと説明されています。
Q1 咽頭結膜熱とはどのような病気ですか。
A1
・アデノウイルスの感染により、発熱(38~39度)、のどの痛み、結膜炎といった症状を来す、小児に多い病気です。
・プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。
・通常、6月ころから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークとなります。
(出典:厚生労働省「咽頭結膜熱について」)
小児の感染割合が多いのは、アデノウイルスに対する免疫を獲得していない小児が、感染・発症しやすい病気だからだとされています。つまり、アデノウイルスに対する免疫を持っていなかったり、免疫が弱まっていたりすると、大人でも感染する可能性があります。
その症状については、東京都保険医療局が公開している情報などがわかりやすいです。
・39℃前後の発熱、咽頭炎(のどの痛み、発赤など)、結膜炎(目の充血、目やになど)を3主症状とし、その他リンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが生じることがあります。
・症状は1~2週間でおさまります。
・頻度は高くありませんが、重症化した場合は肺炎などを合併することがあります。
(出典:東京都保険医療局「咽頭結膜熱(プール熱)が流行しています!」)
X(旧Twitter)上でも咽頭結膜熱の感染報告が多く見られ、中には「リンパも腫れ過ぎてて痛すぎるつらい」「プール熱、コロナよりつらいかも」といった声もありました。
とにかく、疑わしい症状があるときには、自己判断せず、早めに医療機関に相談しましょう。