用意周到に犯行を準備していた
2008年11月17日、18日に元厚生事務次官2名の自宅が相次いで襲撃され、家族らが死傷した元厚生事務次官宅連続襲撃事件。
事件発生から数日後、Kという男が自らレンタカーで警視庁へ出頭し、逮捕された。
Kは出頭直前、新聞社やテレビ局などの複数メディアに向けて、「今回の決起は年金テロではない! 34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである!」などと記載したEメールを送り付けていたことがのちに判明。
あまりにも不可解な“事実上の犯行声明”に対して、「常人には理解しがたい事件だ」「本当の動機を隠しているのではないか」など、世間は騒然となった。
「34年前に殺された飼い犬の恨み」というにわかには信じがたい理由で、保健所の上省である厚生省(現・厚生労働省)の元トップを襲撃したKという男は、いったいどんな人物なのか――。
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