集英社オンラインが報じた2023年の流行語
流行語を見れば、その年にどんなことが起こったのかを知ることができる。今年もその例に漏れることなく、2023年を象徴する言葉が出揃った。
そのなかでも代表的なもののひとつが「NGリスト/ジャニーズ問題」だろう。
ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏による所属タレントへの数々の性的虐待が明るみとなり、社会問題に。この問題をめぐって同事務所は二度の会見を開き、いずれも世間を賑わせた。
10月2日に行われた二度目の会見では、欠席した前社長・藤島ジュリー景子氏の手紙を現副社長の井ノ原快彦が代読する場面も。そのなかでジュリー氏は、母でありジャニー氏の姉にあたる故・藤島メリー氏(元ジャニーズ事務所副社長。2021年没)と自身の関係を「ライオンとシマウマ」と表現。
ライオンに例えられたメリー氏の生前を知る筆者が、ジャニーズ取材班として彼女に直撃した当時を述懐した記事がこちら。そのすさまじい迫力はまさにジャニーズ帝国の“女帝”だった。
「性加害」も、ジャニーズ問題に関連してノミネートされたであろう言葉だ。
その一方、集英社オンラインが独占スクープとして報じた性加害問題が、大手中学受験塾「四谷大塚」元講師2人が起こした教え子への盗撮、強制わいせつ事件だ。
8月11日に第一報で元講師の卑劣な犯行や本人への直撃の様子を報じると世間に瞬く間に拡散。テレビや新聞でも連日取り上げられるほどの大きなトピックとなった。
また、社会問題となったネガティブなノミネート語といえば、「闇バイト」。
SNSなどで募集される強盗や特殊詐欺に若者が次々と加担、死者が出るなど世間を大きく震撼させたこれら一連の事件は本誌でもその都度、取材し事件を詳報してきた。その実態に迫るコラムも好評だった。
また、男性の下心を手玉に取って大金を搾り取る「頂き女子」の存在も今年になって大きくフィーチャーされたが、なんといっても「頂き女子りりちゃん」の逮捕によるところが大きいだろう。
2億円とも3億円とも言われるこの事件の被害額や頂き女子の手口にについてはこちらで解説している。これを読めば、近年増殖する頂き女子に引っかかることはなくなる?