ボリュームがすさまじい、ウェンディーズ、ファーストキッチン、コメダ
ウェンディーズ・ファーストキッチンから発売されている「月見C.B.P.バーガー」(970円)は、パンチの効いた刺激的な一品だ。
肉厚なビーフパティに2種類のチーズ、アップルウッドで燻したベーコン、よく火の入った目玉焼き、そして丸いハッシュポテトを2個乗せたビジュアルはインパクト抜群。ほくほくとしたポテトのジャンクな食感と塩気の効いたカリカリのベーコンがアクセントとなり、食べ進めながらも食欲がどんどん刺激されていく。
たまごは若干小さめなので存在感は薄め。それぐらいポテトや肉類の主張が強かったワケで、がっつりとしたバーガーを食べたいときにぜひおすすめしたい。
ファーストキッチンの「月見もっちバーガー」(870円)は、和のテイストを取り入れたバーガーに仕上がっている。
たまごとパティのほかに、なんと揚げ餅がトッピング。かつおと昆布の出汁にくぐらせた揚げ餅は、上品な香ばしさがあるが、弾力が強めなので食感はヘビー。厚めのパティと一緒に食べることで、見た目以上の満足感が得られる。味噌ベースの甘めソースも優秀で、全体のバランスを一気に「和」に傾けている。
本品のたまごも小さめで黄身が固まっているせいか、地味な印象を受けるかもしれない。だがトッピング自体がシンプルであるため、たまごの存在感はやや強く、味がさらにマイルドになっていた。
コメダ珈琲店の「お月見フルムーンバーガー」(750円~)は、ボリューム満点の大満足な一品だ。
大きいバンズの中には、肉厚なパティと黄身がとろっとしたエッグオムレツが挟んである。パティに塗られたオーロラソースは、甘味と酸味のバランスに優れていて、具材によくマッチ。パティは肉々しさが薄めで、くどさがなく非常に食べやすい。かなりのボリュームになっているが、クセのない味なのでお腹の許す限りいくらでも食べられそうだった。
黄身が半熟というより完全にとろけているので、たまごのコクは存分に味わえる。そして、まろやかなオーロラソースと組み合わさることで、より病みつきになる味わいになるのも魅力。
番外編:甘いパイナップルを乗せた月見バーガー!?
最後に番外編としてバーガーキングの「パイン ツキミバーガー」(540円)を紹介。本品は“ツキミ”と謳っているが、たまごではなく、パインをツキミに見立ててバーガーにしている点が特徴だ。
直火焼きのビーフパティの上には甘いパイナップルがふたつ鎮座。一見すると合わなさそうな組み合わせだが、あふれ出るパインの甘酸っぱさにパティの旨みが乗っかることで、フルーティで肉の旨みが引き立つ味わいへと仕上がっていた。
月見商戦に真っ向から挑戦状をたたきつけるようなバーガーキング以外に、フレッシュネスバーガーやドムドムバーガーは月見を完全に無視した商品展開を広げている。あえて月見を選ばないユニークな商品となっているので、気になった方はチェックしてもらいたい。