ついにLightningからUSB Type-Cへの変更か?

iPhoneが年々進化する中、長く待ち望まれてきたのがUSB Type-Cポートの搭載です。現状多くのAppleデバイスがUSB Type-Cポートへの移行を完了していますが、iPhone(とAirPodsシリーズ)だけは、Lightningポートが採用されています。

Apple関連情報の老舗サイトである「MacRumors」では、2022年5月11日に「Kuo: iPhone 15 to Switch From Lightning to USB-C in 2023」という記事において、「Appleは2023年後半に発売予定のiPhone 15ラインナップのすべて、あるいは一部のモデルで独自のLightningポートを廃止し、USB-Cに切り替える予定である」と、Appleの未発表製品予想で有名なミンチー・クオ氏が述べたとの旨を報じています。

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iPhoneシリーズは現状すべてLightningポートを搭載している
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このトピックの背景には、EUの立法議会である欧州議会が、EU圏内で販売されるすべてのポータブル電子デバイスにおいて、USB Type-Cポートの搭載を義務化する法令を2024年秋までに施行するとしている事情があります。同法令は、2021年9月に欧州議会へ提出されていたもので、2022年6月に上記の旨が発表されました。

同法令が今後施行されることがほぼ確実であると考えると、少なくともヨーロッパ向けに販売されるiPhoneシリーズにUSB Type-Cが搭載される可能性はかなり高いはず。搭載の有無というよりは、実行するタイミングの問題だともいえます。

あとは、2023年秋の全モデルに統一してUSB Type-Cが搭載されるのか、グローバルで同じ仕様が採用されるのかなど、Appleの舵取りが気になるところです。

もしLightningからUSB Type-Cへとコネクタが変更されるなら、MacBookシリーズとケーブル類を統一できることで、充電はもちろん、iPhoneで撮影した動画データの抽出なども行いやすくなるでしょう。

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なお、iPadシリーズでは、2022年10月に発表された「iPad(第10世代)」がUSB Type-Cを搭載。併売されている過去モデルの「iPad(第9世代)」を除いたほかのラインナップはすべてUSB Type-Cを備えている