電子ギャンブル機数は米国の5倍、イタリアの10倍以上
驚くデータはまだある。
もともと、ギャンブル(賭博)は、伝統的にルーレットやカードなどのテーブルゲームが主流だった。日本でも、江戸時代にはサイコロを使った「丁半賭博」、昭和になると「花札」「賭けマージャン」が中心だった。
ところが、1990年代からは、スロットマシンなどに代表されるEGM(Electronic Gaming Machine)、いわば電子ギャンブル機が、世界的に広がりを見せた。
「ゲーム機械世界統計2016」の国別EGM設置台数によると、米国86万5800台、イタリア45万6300台、ドイツ27万7300台などの2位以下を大きく引き離し、日本は457万5500台。文字通り、桁違いの結果となっている。それがパチンコ台、パチスロ台であることに疑問を挟む余地はない。
国ごとの調査方法の違いを考慮したとしても、ビッグイシュー基金が「日本は疑似カジノ化している」と断言していることは大げさではなさそうだ。
#1 宝くじでの一攫千金に目が眩み大手企業を「自己都合」で退職…なぜ割に合わないギャンブルとわかっていながら依存してまったのか?
文/染谷一












