荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車
同店の常連客の男性(50代)はこう語る。
「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。
もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。
さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」
A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。
「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。
そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」
A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。
「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」
利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。
「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」