不衛生な利用客に辟易

うるさい会話の次に多かったのが、衛生的な場所であるはずのサウナでの不衛生な体験への苦情。なんと体を洗わずに施設を利用する人も多いという。銭湯に来たら、まず体を洗うというのは、マナーとして当たり前な行為な気がするが…。

「体を洗わずにサウナに入るのは勘弁して欲しいですね。密室だし、体臭とか気になるじゃないですか。垢の取れてない体から流れる汗が滴っていると思ったらすごく不快です。みんなで使うものだから清潔にという意識はもって欲しいです」(40代男性・運送業)

「サウナから出た後、汗を流さずに水風呂に入る人が信じられません。すごく不衛生じゃないですか。たまに見かけるんですけど、嫌悪感を覚えますよ。あとは水風呂に潜る行為ですね。自分の家の風呂でも潜ったりはしないでしょ? なんで水風呂ではしちゃうかなって思いますよ。唾液とか考えると本当に不潔だなと」(50代男性・駅員)

「身体を洗わずにサウナ室で汗をかくことで、悪臭の原因になってしまうことに悩んでいる施設もあると聞きます。自分の汗の臭いだから気付けないんですかね…」(30代男性・会社員)

「若い子たちが言う『ととのった〜』。あれ言わなきゃダメなんですか」大ブームの裏でサウナ嫌いおじさんが急増するわけ_2

女性の利用客からはこんな声が聞こえてきた。

「カッサなどのマッサージ器具をサウナ内で使用し、汗を飛ばす人はとても気になります…。ストレッチくらいならいいのですが、普段の生活で自分の汗を他人に飛ばしたりします? サウナの中で美容器具を使うのはやめてもらいたいですね」(20代女性・会社員)

また、LGBTQに絡むトラブルも。

「昨今のLGBTQ法案に対して疑問を感じていますし、彼らに対して偏見はないと自分では思っていますが、サウナ内でイチャつきたいのなら個室サウナに行ってほしいです。一度銭湯のサウナ内でベタベタ触り合ってマッサージをし合う同性カップルを見たことがあって、とても不快でした。銭湯がパブリックな場所であるという意識に欠けていますよ」(30代男性・会社員)

湿度の高い日本の夏場は、通勤時の電車や街中、そして職場でも、他人の汗の臭いに悩まされる機会があるが、その汗を洗い流す銭湯やサウナではせめて清潔に過ごしたいものである。話を聞いていると、銭湯を嫌いになってしまうアンチが生まれることにも納得ができた。

最後に従業員の本音を聞いてみた。