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カラオケで幸せな老後をつくる

脳を元気にするためには、刺激的なアウトプットを心がけることが大切です。

では、刺激的なアウトプットとは何か。患者さんなどを見ていると、会話を楽しむ人は、認知症の進行が遅いように思います。

そのほか、歌うことも効果があるようで、声楽や詩吟を楽しむ人は、認知症が進みづらい傾向にあります。

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こうした事例を見てみると、声を出すのは非常に脳に効果的なのです。なかでも、手軽に楽しめる認知症の予防策はカラオケです。

ここ数年は、新型コロナウイルス感染症のまん延によって、カラオケを自粛する風潮がありましたが、しっかりと声を出して歌うことを楽しむのは、高齢者の認知症予防に大きな効果があると私は思います。

カラオケは低コストで、かつ誰でも簡単に始めることができる趣味です。歌うとストレスも発散されるので、心にもよい影響を与えます。

私自身、かつては人前で歌うことに苦手意識がありましたが、あるとき昼寝がてらひとりで訪れたカラオケボックスで一度歌ってみたら、「歌が下手で恥ずかしい」という気持ちがなくなり、歌うことを楽しめるようになりました。

以前はカラオケに誘われると断っていたのですが、最近はほかの人とも一緒にカラオケを楽しめるようになりました。人前で歌うのが恥ずかしいという人は、ひとりでカラオケボックスに行ってみてはどうでしょうか。ひとりで歌うだけでも、脳には大きな刺激になります。

ぜひ認知症予防として、カラオケを楽しむ機会をつくってみてください。