ベトナム人女性の客引きに同業者が苦言
記者も某ベトナムガールズバーに実際に足を運んでみた。店内はスナックのようなレトロな雰囲気で、ひとり客の姿も目立つ。
ついてくれた23歳、黒髪のロングヘアの女の子はニコニコしながらカタコトの日本語で接客してくれた。
会話は「月に1回はベトナムの実家に仕送りしている」「弟の学費を稼がないといけないから大変」といった身の上話がメイン。同情をひいてドリンクを入れてもらおうという腹なのだろうか。事実、頻繁にドリンクをおねだりされて、記者はその笑顔にまんまと乗っかってしまい、約1時間の滞在で料金は1万円ほどとなったが、そのあたりは日本のガールズバーと大差はない。
しかし、同業者からすると腹に据えかねる思いもあるようだ。同じ湯島エリアで客引きする20代の日本人ガールズバー従業員はぼやく。
「湯島は同業者のトラブルを避けるために、店ごとに客引きできる範囲を決めてるんですが、彼女たちは全然守ってくれない。
通行人を何十メートルも追いかけてしつこく客引きする姿もあるし、4、5人で路上を塞ぐように立ってる日もある。正直迷惑ですよね」
時刻は24時をまわり、次に訪れたのはベトナム人向けのクラブ。
「去年5月午前2時ごろに、23歳のベトナム人女性が口におしぼりを詰っ込まれた状態で路上で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された事件が起きたが、その舞台となったのがこのクラブと言われている」(実話誌ライター)
女性の死因はMDMA中毒と気道閉塞による窒息。死亡女性の仲間であり、錯乱する彼女を路上に放置した同国籍の男女4人は、去年10月に逮捕された際に「警察や救急車を呼べば自分たちの薬物摂取もばれてしまうと思った」と供述している。
「クラブは日本人の利用も可能になったが、同業者からは『いまだに違法ドラッグ(MDMA)のやり取りがされている』との噂も絶えない」(同)