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デリヘルが帰っちゃって満足できなかったから電話した
井上容疑者と偶然知り合い、“シャブセックス”に引きずり込まれた女性、中山裕子さん(仮名)が集英社オンラインの取材に証言した。
秋田市内で変死体で見つかったAさんは派遣型風俗店(通称デリヘル)に勤務、派遣先のホテルで井上容疑者と会ったのを最後に行方不明になっており、警視庁は薬物使用で死なせた可能性もあるとみて調べを進めている。
Aさんは2021年6月末、埼玉県内のホテルで井上容疑者と会ったのを最後に失踪したが、中山さんが井上容疑者にシャブセックスを「強要」されたのは、同月2日のことだったという。
中山さんはテレフォンクラブ(テレクラ)でサクラ(男性客を釣るための女性客を装った電話のかけ子)のアルバイトをしていて、井上容疑者と知り合ったという。
「私がサクラをしていたテレクラに井上容疑者が最初に電話してきたのは、2021年3月10日の朝の4時半ごろでした。『もうデリヘルが帰っちゃって満足できなかったから電話した』とのことで30分くらい話して、LINEの交換をしました。
LINEでは元ヤクザだったとか、シャブやチャカ(けん銃)の卸しをしてたとか、裏稼業っぽい感じの話をしてきました。本当にそんな危ない仕事をしてる人なら、見ず知らずの人に言わないはずなので、自分を大きく見せたいホラ吹きだと思っていました」
そんなやり取りばかりが続くのに嫌気がさした中山さんは、面倒臭くなり3月22日に井上容疑者とのLINEをブロックした。ところが、
「でも6月2日の、また朝の4時半ごろにテレクラを介して電話がかかってきたんです。今度はテレクラのフロントに頼んで私を指名してきた感じでした。井上だということは、声色や話し方ですぐに気づきました。『どうしたの?』と聞くと前回と同じで、デリヘル嬢が帰ったから時間と精力を持て余して電話をかけてきたようでした。
私も仕事なんである程度相手してたら、『こっちにかけて欲しい』と携帯番号を教えてきたんですよ。それで、過去にLINEもしてたしまったく知らないわけじゃないから電話をかけたんです。そしたら『今から会おうよ』って言われて、朝方だしどうしようかなって悩んだんですけど、ちょっと会うだけと言うし、そんなに遠くないからと言いくるめられて…」