「どうせ微罪だからすぐ出れるでしょ」と思いきや…

一転して突如、帰国することになったわけだが、ガーシー容疑者がかつて所属していた政治家女子48党(旧NHK党)前党首の立花孝志氏は都内で会見を行い、ガーシー容疑者の帰国についてこう述べた。

「なぜ突然の帰国になったのか詳細については私も聞かされておりません。ガーシーが帰国することによって、これまで疑惑で止まっていた芸能人や政治家やいわゆる実業家に対する暴露の答え合わせが行われる可能性が極めて高くなります。党としてはこの帰国を歓迎しております」

立花氏は逮捕イコール有罪ではないと語り、ガーシー氏が逮捕されたのちの裁判費用など党としてできる限りのサポートをすることを表明した。また、今後ガーシーの意向があれば再び選挙に出馬させることも明らかにした。

立花氏は同日、堀江貴文氏とも生配信を行っている。その中では「ガーシーは怖がりなんですよ」「警察はそんな重い罪にしようとしていない」と持論を展開。堀江氏も「僕も普通に執行猶予つく事件だと思ってますよ」と見解を示した。
別の社会部記者が語る。

「ガーシーの周囲は、『どうせ微罪だからすぐ出れるでしょ』とタカをくくっています。ですが、めくられて困るものがあるのは何も今回の件だけではありません。ガーシー容疑者は友人の有名人に『お前、週刊誌に写真を撮られてるぞ。俺がどうにかしたる』などと話を持ちかけ、複数回にわたり合計数千万円のお金を騙し取る詐欺まがいの行為や、恐喝行為をしているとの話もがあります。また、これまではガーシーの報復が怖く黙っていたものの、過去に彼が手掛けた店舗や会社を巡って金銭トラブルになった経営者が複数いる。彼らが今後、黙っているとは到底思えません」

「ね、やっぱり帰らなかったでしょ」議員、警察、マスコミが振り回されたガーシー氏、“陳謝バックレ“の内情!“港区界隈”の友人たちは予言していた「BTS詐欺と同じ」「彼は不死鳥みたいな男…」_3

ガーシーが手掛ける番組内で暴露されたある一般男性もガーシーに恨み節だ

「彼に電話番号や名前を暴露され、1000件近くの知らない人から電話がかかってきて『死ね』『殺す』といった暴言を吐かれました。留守番電も300件ほど残されていて、当時は相当落ち込みました。その後、彼の放送内容を確認しましたが、ガーシーの勘違いからはじまった、まったくのデタラメな内容でした。ガーシーにタレこんだ人間が僕と揉めていた側の人で、こちらに確認することなく、乗っかられたかんじです。ガーシーが話したことで“真実”として今もネット上に残されており、おかげで人前で名前を呼ばれると周囲を気にしてしまうほどです。家族もいるので苦労しています」

ガーシー容疑者はかつて「ウソの正義よりも真実の悪」を公約に参院選で28万票を獲得し当選した。
今年3月には参議院本会議で除名され、国会議員の資格を失ったが、今回の帰国でガーシー劇場は新たな局面に入ったようだ。今後の捜査の進展が待たれる。


取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班