立花党首は「私から、日本に帰ってこないようお願い」
「腐った権力者がいる日本に今、ガーシーを戻すことは、必要以上の罪が彼に着せられる恐れがある。私からガーシー議員に対し、日本に帰ってこないようにお願いし、ガーシーがそれを受け入れている」
立花孝志党首は8日、国会内で記者団に対し、ガーシー氏が帰国しない理由をそう説明した。
ガーシー氏が初当選を果たしたのは、昨年7月の参院選。「暴露系ユーチューバー」としてドバイで活動しており、帰国すれば「不当逮捕」される可能性があるとして、帰国を拒否。昨年夏と秋の計70日間ほどの臨時国会にも出席しなかった。
ガーシー氏が1月から始まった通常国会にも欠席を続けていることを受け、参院は10日、ついに懲罰委員会を開催した。全国紙政治部記者が解説する。
「21日に再び開かれる懲罰委員会で、処分が決まる見込みです。現在、委員会は『戒告』や『陳謝』を中心に処分を検討しています。ただ、『戒告』を受けるにも、『陳謝』をするにも国会に来る必要があります。このままガーシー氏が国会に来なければ、改めて懲罰委員会が3月上旬にも除名処分をする公算が高まっています」
国会内にも擁護する声はほぼないようだ。
「『選挙で選ばれた議員の地位は重い』として、共産党からは除名に慎重な声も上がっていますが、自民党、立憲民主党など大多数は、除名やむなしの姿勢です」(前出の全国紙政治部記者)