警察庁幹部がUAE当局に早期の送還を働きかけた
6月4日17時20分ごろ、成田空港の到着ターミナルは日本に訪れた観光客で賑わっていた。そんななか、ガーシー帰国、逮捕の報を受けて多くの報道陣が集まった。集まったのは報道陣だけでなく、動画配信者やガーシーを一目見たいというファンまでも集まり成田空港は一時騒然とした。ガーシー容疑者と同じ便に乗っていた男性乗客が語る。
「ガーシーはエコノミー席の1番後ろに座っていました。両脇にはヨーロッパ系の若い女性と男性が座っていて、ガーシーは真ん中に座ってスマホをいじっていました。飛行機に乗ってからSNSでガーシーが同じ飛行機に乗っているのを知ったのですが、まさかエコノミー席に座っているとは思いませんでした。マスクもせず、顔を隠しもせず普通に座ってスマホをいじっていましたよ」
また、別の男性の乗客は飛行機を降りた後のガーシーを目撃していた。
「青いピカチュウの絵が描かれたTシャツで、スーツの男性4、5人が両脇に囲むようにして歩いていました。ガーシーは俯く様子などはなく、かなり堂々と歩いているように見えました。いわゆる“連行されている”感じには見えませんでしたね」
ドバイ発の飛行機を降りた直後、ガーシーは逮捕され、身柄は警視庁本部に移された。これまでガーシーは「必ず帰国します」と言いながら帰国を先延ばしにし、逮捕状が出された3月には「日本に帰らない」と宣言していた。
「ガーシー容疑者のパスポートは4月12日付で失効していたのでUAE(アラブ首長国連邦)から不法滞在で国外退去を求められる可能性もありましたが、当の本人は『10年間有効の居住ビザのUAEゴールデンビザを持っている』『UAEが自分を日本に引き渡すメリットがない』とタカをくくっていました。
そんななか、5月22日に警察庁幹部がUAEに飛び、UAE当局に早期の送還を働きかけたようです。自主的な帰国ではなく、昨日食事に出ようとした際に現地で身柄を抑えられたと聞いています」(社会部記者)