「マーガレット」で「紙の雑誌、初掲載!」を実現?

——『氷の城壁』はもともとLINEマンガで「趣味で」投稿していたものだそうですね。それが集英社の少女漫画編集部とLINEマンガが共同で主催したマンガ賞をとって、「別冊マーガレット」の編集さんが担当についた、と。少女漫画編集者の方が担当になったことで意識されたことはありましたか?

少女漫画を描く、という意識はあまりなかったと思います。これからどうしたいかと聞かれたときに、「まずは『氷の城壁』を描き切りたいです」とお伝えして。それならLINEマンガで公式連載をしましょう、ということになりました。

ただ私の絵がざっくりしすぎていたので、「髪の毛はもうちょっときれいに描いたほうがいい」というアドバイスはいただきました(笑)。

——「別冊マーガレット」と「マーガレット」にはどんなイメージをお持ちですか?

「マーガレット」は、少女漫画の紙の雑誌で隔週というのがすごく珍しいですよね。私は「決められたページ数に収めるってどうやるの?」という状態なのですが、マーガレットの作家さんは、みなさんそれを隔週でやっていらっしゃるんですよね…本当にすごいなと思います。

——「別マ」や「マーガレット」で特にお好きな作家さんはいますか?

山川あいじ先生が好きです。初期の頃の絵柄も好きでしたし、河原和音先生が原作の『友だちの話』も大好きです!

【漫画あり】大ヒット作『氷の城壁』が待望の単行本化! 新進気鋭のブレイク作家・阿賀沢紅茶が語る「ウェブトゥーンと紙の漫画」の面白さと違い_4
『友だちの話』(漫画:山川あいじ、原作:河原和音)

——もし「別マ」や「マーガレット」本誌で描くとしたら、どんなものを描いてみたいですか?

本当に想像ができないんですよね。内容というよりは、何度も言いますが(笑)、シビアなページ数や締め切りを守るということが想像できない。内容でいうと…「マーガレット」だったら、やっぱり学生ものですかね。

——(『氷の城壁』担当編集 ※現在は「マーガレット」編集部に所属)ぜひ「マーガレット」で読み切りを。読み切りなら、ページ数はそこまでシビアではないので。

そうなんですか!

——(『氷の城壁』担当編集)「紙の雑誌、初掲載!」ということで…それもおかしな言い方ですが(笑)。

作者名の上によくある「期待の俊英!」みたいなキャッチですよね。それが「紙の雑誌、初掲載!」になる(笑)。

——「マーガレット」で阿賀沢先生の短編を読める日を楽しみにしています!