『サレタガワのブルー』の魅力①:フルカラー&縦スクロールが臨場感を演出

まずストーリーの魅力を紹介する前に、ぜひとも伝えておきたい特徴がある。それは、本作全てのページがフルカラーで描かれた、縦スクロール(以下、縦スク)作品であるということだ。

モノクロではなく、フルカラーで描くことによって、アニメーションのようなリアルな世界観を演出。さらに、縦スクならではの表現の自由度の高さが、登場人物の心理描写をよりリアルに伝えている。

例えば、第1話の冒頭で真っ黒な画面にドアが閉まる音だけの描写がスクロールでふと現れるシーンは、これから始まる物語を予測させ、少しドキッとさせられた。このシーン以外でも不倫を描いたテーマならではの心理描写が、絶妙な間の取り方や画を広く取る手法によってリアルさを増し、私たちを作品の中に引き込んでいく。

マンガ『サレタガワのブルー』が描く“不倫のリアル”から目が離せない理由_b
妻の浮気現場を目の当たりにした暢を画を広く取り表現