フラッシュを使ってハイコントラストに撮ろう

ちなみに、オールドコンデジを購入するとしたらどこがおすすめ?

「ハードオフ、リサイクルショップ、フリマアプリなど色々ありますが、一番安心なのはカメラ屋さんですね。カメラ屋さんは、安いジャンク品でも『保証なし』という意味でのジャンク品の場合もありますし、お店で状態を手に取ってチェックしてから買うことができます。また、店員さんが色々と説明してくれるのでカメラ初心者でも買いやすいと思います。

Z世代は写真の加工に疲れ果てたのか? あえてレトロな写りを好む若者たちがハマる“オールドコンデジ”ブーム到来のわけ_4
形が香水瓶のようでかわいい、オールドコンデジ界のコレクターズアイテム「CONTAX i4R」

「掘り出し物感を楽しみたいなら、街のリサイクルショップやフリマアプリもいいかもしれませんが、特にフリマアプリは『電源入ります』と書かれているものに注意してください。電源は入るけれど、肝心の撮影はできないようなこともあります。最低でも『基本動作確認済み』と書かれているものを買いましょう」

最後に、オールドコンデジならではの写真を撮るコツについて聞いてみた。

「機種が古ければ古いほど画素数は少なく、いわゆるレトロな写りにはなりますが、その分、暗い部分がつぶれ、明るい部分が飛びやすくなってしまいます。なので、明暗差が少ないフラットな明るさのものを撮影するのがいいですね。フラッシュはがんがん使って、ハイコントラストに撮影したほうがカッコいいと思います。最近はあまりフラッシュを使った写真を撮らないと思うのですが、あえて真正面からバチッと光を当てて撮る写真もエモーショナルで面白いですよ」

「DIGITAL現場監督 DG-5W」を使用。写真/鈴木文彦
「DIGITAL現場監督 DG-5W」を使用。写真/鈴木文彦
すべての画像を見る

取材・文/渡辺ありさ