「右利き」と「左利き」の分類はもはや時代遅れ

私たちは常に右脳と左脳のキャッチボールをしながら主に3つのステージにより、思考や行動をしています。そのメカニズムを図表1ー8に示します。

「右利き」と「左利き」の分類はもはや時代遅れ。みんな無意識に両手を使っているから、非利き手を積極的に使うことで脳が活性化される!_2

まず第1ステージは入力ステージです。いわゆる「情報収集のステージ」であり、五感や直感を頼りに欲しい情報を収集することが求められます。
 
次の第2ステージは分析ステージです。私は「情報処理のステージ」と呼んでいます。第1ステージで収集した情報を左脳により検討を加えて取捨選択するわけです。

そして最後の第3ステージが出力ステージです。意志決定をするための結論を案出するス
テージになります。もちろん、このステージを左脳で行うことも可能なのですが、多面的、かつ複合的な観点に立って結論を出すためには右脳をフル活用することが求められるのです。

これらのステージを機能させるためには、右脳⇒左脳⇒右脳という切り替えを行い、二つの大脳半球をフル稼働することが肝要です。両利き人間だけが、この機能をスムーズに駆使して実りある結論を導き出すことができます。

結論として、普段から右脳(画像思考)と左脳(言語思考)を頻繁にスイッチさせる訓
練をしておくことが両利き人間の仲間入りをするために不可欠なのです。

もう一度繰り返しましょう。私たちのほとんどが片手利きではなく両手利きなのです。ただ習慣になっているというだけで、自分が利き手と思っている側の手を酷使しているに過ぎないのです。
もしも幼児期にその作業を反対側の手で始めていたら、利き手と同じようにうまくこなすことができたはずです。それを大谷翔平選手が事実として私たちの目の前で見せてくれています。