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メディアがゴリ押しの典型的な手口
ある日のこと、朝、ツイッターを見ていたら、トレンドワードに「韓国インテリア」なる文字を発見しました。
何のことだろうと思ってチェックしたところ、どうやら朝の情報番組が巷のトレンドを紹介するコーナーで、人気の韓国インテリアをレポートしたとのことでした。
木目調のアイテムや観葉植物を使ったナチュラルな雰囲気に、白色を多用したホワイト基調のコーディネート。こんな「上品で可愛らしい」ものが韓国インテリアの基本で、韓国ドラマにも多く登場し、韓国のおしゃれカフェなんかも、この感じらしい。それが日本でも人気ということで、Instagramに続々と投稿されているというではないですか。
伝統的な朝鮮の建築様式であるHANOK(韓屋)には素敵なデザインもあるけれど、韓国インテリアなんて初耳でした。私がトレンドについていけていないだけなのかな、韓国の家具やインテリアのメーカーが日本に進出したのかな、と思いきや、番組で紹介されたインテリアに使われていたのは、すべてIKEAの商品でした。
IKEAといえば、スウェーデンの家具とインテリアのブランド。独創的なデザインと色使い、そして、リーズナブルな価格設定で、日本でも人気ですよね。
番組では、このIKEAの家具や雑貨を使って「韓国インテリア」として紹介していたというわけです。それは韓国風インテリアでは……。正直、私は複雑な気持ちになりました。
この日、同じ番組の別のコーナーではバーベキューが特集されていて、そこではサムギョプ サルと呼ばれる韓国の豚バラ焼肉が紹介されていたらしい。
韓国インテリアにサムギョプサル。ネット上では「どんだけ韓国推しするんだよ」と騒ぎになり、番組のツイッターアカウントに は抗議が殺到したということです。私がなぜ、このエピソードを紹介したかというと、裏に韓国による韓流ゴリ押しの手口がある典型的なケースだと思ったからです。