信用回復まで代表交代はおあずけ
グレイス・ロード代表者の佐々木広さんは、自身はギャンブル依存症の当事者ではないため、いつかは当事者の人と代表交代するべきだと考えている。しかし、そこには大きな障壁があるという。
「グレイス・ロードのギャンブル依存症のスタッフ達は、みんな借金があるのでカードの1枚も作れません。社会的信用が壊れてしまっているから、物件を借りようとしても信用調査で落とされるし、携帯電話の契約だって一苦労です。銀行口座を作れるかどうかも怪しいでしょう。
そんなわけだから、この人たちの社会的信用が回復するまでのしばらくは、私が代表を続けているというだけです」
#1 「依存症は、れっきとした病気です」ギャンブル依存症の回復プログラムとは
取材・文・撮影/内田陽