信用回復まで代表交代はおあずけ

グレイス・ロード代表者の佐々木広さんは、自身はギャンブル依存症の当事者ではないため、いつかは当事者の人と代表交代するべきだと考えている。しかし、そこには大きな障壁があるという。

早大卒エリートに元受刑者。元キックボクシング王者は借金50万円を3か月で1000万円に膨らませて路上生活者にまで転落…回復状態を維持するギャンブル依存症専門回復施設のスタッフたち_7
いつかは依存症の当事者に代表を交代したいと佐々木さんは語る
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「グレイス・ロードのギャンブル依存症のスタッフ達は、みんな借金があるのでカードの1枚も作れません。社会的信用が壊れてしまっているから、物件を借りようとしても信用調査で落とされるし、携帯電話の契約だって一苦労です。銀行口座を作れるかどうかも怪しいでしょう。

そんなわけだから、この人たちの社会的信用が回復するまでのしばらくは、私が代表を続けているというだけです」

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取材・文・撮影/内田陽