推しにはぬいぐるみのような存在でいてほしいけど…
――『ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて~』(以下、『ガチ恋粘着獣』)では配信者とガチ恋ファンの壮絶な恋模様が書かれています。双方のエピソードを描きながら、どちらかに感情移入しすぎてしまうことはありますか?
もともと自分がファン側なので、言い方は悪いですが少しファン側に都合の良い展開になってしまっている部分はあるかもしれません。特に最初のスバル編では、スバルというキャラクターに萌えながら描いているシーンも多いので。推しと二人で温泉旅行(第四話)なんて、ファンの夢ですよね。
一方で、ファン同士の喧嘩のシーンはどちらかに肩入れすることなく、「もっとやれー!」と観戦するような気持ちで描いています(笑)。私の好きなビジュアルの女の子達を戦わせるのは、純粋に楽しいですね。
――星来さんご自身は、配信者とファンの恋愛についてどう思われますか?
私がガチ恋ファンだった頃に推していた人も、ファンと繋がって炎上したんです。そのときは「許せない!」と思う反面「本当にそんなことがあるんだ……」と、夢のような話でもありました。
一方で、推しにはぬいぐるみのような存在でいてほしいという気持ちもあるので、ファンとの繋がりに限らず、彼氏彼女がいるのはなんだか生々しく思えて嫌だという感情もあり……複雑ですね。