波瑠は主演作多数、芳根京子はヒロイン役で勢い
では主演女優の実績はどうだろうか。
波瑠は朝ドラ主演後、コンスタントに民放キー局の連ドラで主演を務めている。2020年以降だけで見ても『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)、『愛しい嘘 優しい闇』(テレビ朝日系)、『魔法のリノベ』(フジテレビ系)と4作品に主演。
社会現象を巻き起こすほどのメガヒット作があるわけではないが、大コケすることもなく、たびたびスマッシュヒットを飛ばしているので、主演を張れる俳優として非常に安定していると言えるだろう。
一方の芳根京子は朝ドラ主演後、実はそれほど民放キー局の連ドラ主演は務めていない。2018年に主演した『海月姫』(フジテレビ系)が不評だったことが影響したのか、主演でお呼びがかかることは少なくなっていた。
しかし、おそらく彼女の潮目が変わったのは、2021年から2022年にかけて2クールで放送されたサスペンスミステリー『真犯人フラグ』(日本テレビ系)でヒロインを演じた頃から。この話題作で、最終話まで視聴者から彼女が真犯人なのではと疑われる役を演じきったことで、再評価された印象がある。
その後も、『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)、『オールドルーキー』(TBS系)でヒロインとして存在感を見せつけ、満を持して主演に返り咲いたのが今回の『それってパクリじゃないですか?』なのだ。
主演俳優として実績を積みまくっている信頼と安定の波瑠に対して、しばらく民放キー局の主演から遠ざかっていたものの、ヒロイン役を好演してきた芳根京子がその勢いをどこまで活かせるかというのが、勝敗のポイントになるだろう。