普通の人が出馬した時の一番のハードルは!?

――そういった意味でも、今回の統一地方選挙に期待することはありますか?

伊藤 とにかくたくさんの人が選挙に出て、投票率が上がればいいなぐらいです。ただ、書籍を出したあとに全国から50名以上相談の連絡をくれた人たちがいるので、そういったところでなにか力になれるようなことがあったらいいとは思うんですけどね。

「こんな奴は一般の社会で仕事できない。でも、そんなのが議員に普通にいます」普通の人が、もっと普通に選挙に出られるようにするためにできることは? 地方議会で空気を読まずに暴れまわるふたりの政治家の提言_3
「投票率が上がれば、少しは議会も変わる」と話す伊藤氏
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――少し先ですが、秦野市議選は今年8月27日が投開票となっています。

伊藤 本を読んで連絡をくれた人が何人か出馬してくれそうですし、とにかく選挙のハードルを低くしてやろうと考えています。供託金の話だとか、前回の選挙で実際にやったことなどの具体的な情報は本に書いているので参考にしてもらえたらと思いますが、実際に自分の選挙活動を振り返ってみて一番のハードルになるのはポスター貼りだと思うんです。

秦野市の人口は16万人で、市内269箇所にポスターの掲示場がありますが、選挙運動期間は一週間しかないので、単独で立候補した人にとってフィジカルな負担がとても大きい。でも、例えばそこを10人の候補者がそれぞれ分担して、27箇所ずつ貼れればすぐに終わるわけです。そこだけは一緒に乗り越えましょうよみたいなことは、具体的に考えていますね。

石丸 いいですね。ポスター貼りを相乗りするのはすごく合理的だと思いますし、それをやることによって間口がかなり広がる気がします。あとはそれぞれのできる範囲で、選挙カーを使いたい人は使えばいいですしね。いまはどの自治体も公費負担の制度が整っているので、派手なことをやらなければ、ほとんど自腹は無いですから。