DJ OZMA「裸スーツ」の真相

――昔、裸芸をやっていたら、警察官が取り締まりに来たこともあったそうですね。

久本 そんなこともありましたね(笑)。でも、われわれは裸になっても大事なところは「見せない美学」があるんですよ。見えそうで見えない、というやつ。

 当時は黒子が裸で客席に降りたりしていたんですが、大事なところは黒い布で隠しているわけです。でも、お客さんが横からのぞき込むと見えるじゃないですか。だから、見せたんじゃなくて、見えてしまったの。それでほかのお客さんが「見せていいの?」と通報して警察官が来たんです。

久本 14人くらい来て、客席の後ろで見ていました。最後のダンスのときに私と柴田(理恵)はステージで踊っていたんですけど、どうしても警察の反応が知りたかったから、「ちょっと行ってみない?」って柴田を誘って見に行ったんです。警察の方に「ご苦労様です」って言ったら、めっちゃ笑っていましたよ(笑)。

――おとがめはなかったんですか?

久本 なかったです。次の日も来たんですけど、普通に笑って帰っていきました。

――WAHAHA本舗といえば、肌色のタイツにリアルなイラストを描いた「裸スーツ」が有名です。DJ OZMAさんが『紅白歌合戦』(NHK)で使用したことでも話題になりましたよね。

 あれはDJ OZMAさんがWAHAHAの全体公演を見て、「カッコイイからやりたいです」って言ってくれて。自分で発注して裸タイツを作ったけど出来が悪かったから、「本物を貸してくれませんか?」と言われて貸してあげたんですよ。

久本 私はそれを知らなかったので、紅白を見てビックリして。DJ OZMA君がWAHAHAの公演を見に来ていたのを覚えていたから、すぐに喰さんに「パクられました!」って電話したら、「久本、落ち着いて、俺が貸したんだ」って(笑)。