二大人気俳優がそれぞれ“警察もの”ドラマに主演
50歳の木村拓哉と54歳の福山雅治。
言わずと知れた、90年代から数多くのドラマで主役を張ってきた二大人気俳優が、4月からそろって主演作がスタートするということで、大きな注目を集めている。
木村拓哉ことキムタクが主演するのは、フジテレビの看板枠「月9」(月曜21時枠)の『風間公親-教場0-』。
キムタクが月9主演するのは2014年の『HERO』第2期以来の9年ぶりで、通算11回目。これは月9主演回数歴代1位の記録だ。
有吉弘行から「月9バカ」というあだ名を命名されたのは伊達ではない。月9の歴代視聴率トップ3はなんと1位『HERO』第1期(平均視聴率34.3%/2001年)、2位『ラブ ジェネレーション』(同30.8%/1997年)、3位『ロングバケーション』(同29.5%/1996年)と、すべてキムタク主演作品なのである。
一方、福山雅治が主演するのは、TBSの看板枠「日曜劇場」(日曜21時枠)の『ラストマン-全盲の捜査官-』。
福山の連ドラ主演は同じく日曜劇場で2019年に放送された『集団左遷!!』以来の4年ぶり。
2013年に『半沢直樹』というモンスタードラマを生み出して以降、民放テレビ局のドラマ枠のなかで群を抜いたブランド力を誇る日曜劇場から、コンスタントに主演オファーが舞い込むのはさすがの貫禄。『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系/2007年、2013年)や『龍馬伝』(NHK/2010年)といった大ヒット作の実績があってこそだろう。
くしくも『風間公親-教場0-』も『ラストマン-全盲の捜査官-』も警察ものということもあり、キムタク VS 福山の対決ムードがいやがうえにも高まっているが、実はそこにはさまざまな問題が透けて見えるのである。